2級・第94回

11月23日は、勤労感謝の日という国民の祝日のひとつです。「勤労をたっとび、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう日」として、1948年に法律で定められました。 勤労とは、肉体的な労働によって物品を生産するということだけでなく、精神的な面においても、一日一日を真剣に考え、ものごとの本質へと深めてゆく研究にも、勤労の意味があります。ちなみに、働くことは、バランスのとれた生活のうえに成り立つべきものです。勤労に感謝するだけではなく、仕事以外の生活も大切であることを認識し、全体としてバランスのとれた生活を送ることが重要です。仕事と生活の調和を図るという考え方のもとに、関連団体はこの日をワーク・ライフ・バランスの日としています。ワーク・ライフ・バランスには、個人の心のバランスを保てるようにするという意味もあります。 仕事と仕事以外の活動とのバランスが崩れていることに気づかずに、ストレスで心や身体を病んでしまうことも少なくありません。より豊かな気持ちで毎日を迎えられるように、両親や仲間、働く人すべてに感謝するとともに、一人ひとりが自らの生活や生き方を見つめ直す機会をつくっていきましょう。