2級・第97回

21世紀の今日では、貧困や飢え、気候変動といった問題から、働きがいや経済成長にいたるまで、数多くの課題に直面しています。このままでは私たちが、安定してこの世界で暮らし続けられなくなるかもしれません。このような危機感から、世界のさまざまな立場の人たちが話し合い、直面する課題の解決方法を考え、2030年までに達成すべき具体的な国際社会共通の目標を立てました。これがSDGs(エスディージーズ)という持続可能な開発目標で、17の目標と169のターゲットで構成され、誰ひとり取り残すことのない社会の実現をめざすものです。日本で達成度が高いものは、目標1「貧困をなくそう」、目標4「質の高い教育をみん「なに」、目標3「すべての人に健康と福祉を」です。一方で目標5「ジェンダー平等を実「現しよう」目標12「つくる責任つかう責任」は重大な課題であり、男女の雇用における格差の解消や資源の積極的な再利用の促進など、早急な対応が求められています。2030年の世界を変え、明るい未来に引き継いでいくためには、この目標を自らの課題として主体的にとらえ、それぞれの活動や生活の中に浸透させていくことが大切です。