2級・第98回
最近、20代前後の若者の間でレトロブームが起こっています。彼らは昭和を知らない世代ですが、なぜ知らないものにあこがれを覚えるのでしょうか。彼らは子供のころから、インターネットが整った環境に育ち、パソコンを使って授業を受け、SNSを使って友達と交流しています。ITによって生活が便利でスマートになっていく時代、商品やサービスはさらにデジタル化し続けています。そのようなデジタルな環境の中で、若者たちは機械的な味気なさや、無機質な冷たさを感じているのかもしれません。ときどき音が飛ぶレコードプレーヤー、現像しないと写すことができないフィルムカメラ、サイコロを振ってコマを進めるすごろくゲームなど、アナログな世界に新鮮味や温かみを感じているのです。また、銭湯や純喫茶もブームになっています。江戸時代から続く銭湯では、壁面アートを背景に、大きなお風呂につかって談笑しています。純喫茶も、ファミリーレストランやファストフードにはない魅力があります。落ち着いた雰囲気で、マスターや常連のお客さんとの会話を楽しんでいます。若者が昭和レトロに求めているものは、人のぬくもりやふれあいなのかもしれません。
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